CASE REPORT

ダクト清掃レポート

ルームエアコンの修理の巻!

2019.1.8

使いたい時に使えないって

凄いストレスですよね!

今日は少々専門的な内容ですので

お疲れの方はスルーして下さい!

 

今日は某飲食店様の従業員室の

エアコン修理のお話です。

私自身は正直、修理の知識は浅く

あまり使い者にはなりませんが

探究心と熱意は誰にも負けない自信があります。

 

 

さっそく見てみましょう!

何の変哲もない普通のルームエアコンです。

お話をお伺いしたところ、

今年の夏ぐらいから冷房が全く効かず

この冬も送風状態だと・・・

 

試運転をかけてみましたがずっと送風のままで

エラー表示も出ません!

ルーム機の場合、機種により異なりますが

ランプの点滅回数で診断する場合や、

デジタル表示の数字で判断できるものがあります。

 

 

これはキャビネットを外した基板部の画像です。

黄色い矢印がデジタルの表示面です。

 

そしてなぜか、赤い矢印が温度サーミスタで

近くの冷媒配管にロウ付けされていたのが

腐食の為か剥がれ落ちていました。

まず故障の原因は基板不良とサーミスタと考え

部品発注を致しました。

 

外の室外機に問題はないのか疑問に思い、

暖房でしばらく運転させてみたところ

行きの冷媒配管は少し熱くなっていて

戻り管は氷のように冷たい。

コンプレッサーは大丈夫のようです。

 

ここでいったん出直しまして

後日 グループ会社のAIRNOTEより

強力な助っ人SAKURAIに登場してもらいました。

 

制御基板とデジタルの小基板そしてサーミスタを

交換し、いざ試運転!

行きの冷媒配管はキンキンに熱くなりましたが

戻りはさっぱりです。

 

そしてデジタルにやっと表示が現れました!

H96

①二方弁・三方弁が閉じている

これは行き配管がキンキンに熱くなっていたので無関係

 

②室内及び温度サーミスタ不良

これも新品に交換済みなので無関係

 

③冷媒ガス漏れが無いか確認

これだ!

 

室外機の銘板表示で冷媒ガスR32が460gが規定値。

ガスを充填してみると約400gほど入りました。

これで試運転をしたところ約10分後

熱々の温風が吹き出しました。

 

そこでミスターSAKURAIがボソッと

どっかにホールか亀裂があるかも!

いろいろな箇所を点検したところ・・・

2ヶ所から

クジラの噴水のように噴き出る白い煙みたいなものと

小さなシュー音。

 

これは恐らく初見で見つけた、

腐食によりサーミスタチューブのロウ付けが

剥がれたか所ではないか!

 

原因がわかってよかったです!

これで完治できます。

通常この程度の配管なら溶接で補修もできるのですが

アルミフィンが近過ぎて熱で溶けてしまう為

熱交換器部の取り換え交換となりました!

 

これはメーカの方に教えて頂いたのですが・・・

腐食の原因はドレン配管の出し方にありと!

クネクネした黒い配管が無数に見えます。

これ,本来はシルバーに塗装されている部分です。

それが塗装が剥げ、ロウ付けも剥がし、

すべてが黒い油じみで覆われているようでした。

 

実はこの奥にドレン放出用の穴があり

外のホースとつながっているのです。

一般的な施工としてはこの画像のように

そのまま外に放出するタイプがほとんどです。

 

でもこちらの施工法は

地中の排水溝(排水管)に連結させていました。

決して間違っているのではありませんが

排水溝内に溜まっているガスが上がってくるそうです。

そのガスが冷媒配管や基板を腐食させ

今回の事態を招いてしまったようです。

もちろん熱交換器の交換と同時に

ドレン配管の取り直しもさせてもらいました!

 

 

AIRNOTEのSAKURAIさん

Panasonicのカワモリさん

ご協力有難う御座いました!

 

部品調達から修理まで一環して迅速なご対応

そして寒くて気の毒だった従業員様へのご配慮

流石でした!

 

 

 

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