CASE REPORT

ダクト清掃レポート

札幌 某飲食店さまの排気ファン洗浄の巻

2018.12.4

排気ファンは飲食店を運営する中でとても…とても重要な設備なのです。

調理をする際、食材を煮たり、焼いたり、揚げたりします。

当然煙がでます。これを外に出さないと店内はもう大変!

想像つきますよね!

 

 

 

日美装建では以前からこの写真のように

ファンの点検口より手の届く範囲で油分除去清掃を行っていました。

この手法はファンを外さず、へら等で油の塊を削ぎ落すもので

完全ではなかったのです。

 

 

今回は私たちの勉強も含め天井裏に潜入し、作業に参加いたしました。

排気ファンの形状はNO2.5という大きさで45×45の点検口を通す

ギリギリのサイズ! 大きい!

 

エアコンと同じで試運転後、ブレーカーを落とし作業開始です。

天井裏はかなりヤバい! 一歩足の置き場を間違えると天井に

穴を開けてしまう恐怖。そして断熱材のチクチク感。

もう後には戻れません!

 

 

 

キャンバスダクトを給気側、排気側それぞれ外し

ケーシングボルトを外し、大きく振ってスペースを作ります。

*多分この説明では何の事か意味わかりませんよね!

追々細かくご説明する時が来るでしょう・・・半年お待ちください。

これはギアプーラという工具。

軸からファンを外す為の工具です。

この素晴らしいフォルムに私はもう釘付けでした。

 

 

すごい! 全体が分厚い油で焼き付け塗装されている感じです。

 

ケーシング内部です。柔らかそうですがガチガチでした。

これは清掃のため、天井裏から下に降ろすことは大きさ的に無理。

となると天井裏での作業となり、かなり効率が悪いのです。

 

 

 

これは特殊なへらで油を削ぎ落します。

時には油が固すぎてへらが折れてしまう事もあるのです。

 

 

 

ある程度除去したところで、今度は苛性ソーダを溶かした液に浸けます。

これは完全防護で挑まないと大変なことになります。

それくらい強力なのです。

ですので洗浄後はこの汚水液はそまま処分は出来ません。

中和剤で規定値迄pHを下げてから処分します。

当然です!

 

 

ケーシング内はほぼほぼ除去終了です。

軸部分は衝撃や洗剤は禁物です。

 

 

あの焦げの塊だったファンもこの通りです! 素晴らしい!

 

 

 

最後はファンベルトの張り調整と芯出しです。

この作業もとても重要で、せっかくキレイになっても

軸がズレていたり、ベルトが緩かったりすると

定格性能が発揮されません。

 

 

またファンの軸部分にグリースアップをおこないます。

これも結構重要で焼き付いたり、ボールベアリングの破損を防ぐものです。

 

 

 

以上ざっくりですがこんな感じです。

このタイプですと、トラブルが無ければ3時間から4時間程度の

所要時間となるでしょう!

 

居酒屋店舗ですと1年に1回のメンテナンス。

焼き肉店ですと場合によっては1年に2回のメンテナンスも当たり前の

ようです。

 

排気出力や音に異常を感じたら・・・清掃のタイミングでしょう!

 

 

 

 

 

 

 

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