今日は天井裏に設置されているエアコン(ビルトインタイプ:通称隠蔽機)のお話です。
天井裏には何があるのかと申しますと、
エアコンとかロスナイとか・・換気ダクト、電気の配線、セキュリティー配線、
スプリンクラー、ドレン管など
人目に触れるべきではない設備が潜んでいます。
それだけでしたらまだ助かるのですが、
保温や防音を兼ね備えたグラスウールやロックウールでびっしり、チクチクです。
そしてほとんどの建物はスペースがかなり狭いのです。
もう天井裏は私たち作業をする者にしてみれば、地雷の宝庫です。
一歩間違えると事故につながるとてもデリケートな現場の一つです。
まずこれがビルトイン機です。
天井面から30cm程度の高さに設置されています。
もちろんこのエアコンは全バラシは不可能です。
よほどの理由があって洗浄以外の出費も惜しまない場合は本体すぐ下の天井材を外し、
軽量鉄骨材を切断して作業スペースを確保する場合もあります。
この点検口を開けると、熱交換器とドレンパン、ドレンポンプの洗浄が
可能となります。
くれぐれも・・・安心するのはまだ早く、
天井裏で水を使う恐ろしさを忘れてはいけません! 養生をしっかりおこないます。
中を見ますと熱交換器部が現れます。
写真では分かりずらいですが汚れは進んでいました。
ドレンポンプはメーカーにより取り付け方法が異なります。
構造をよく見て分解する必要があります。
ちなみに汚れ具合はこんな感じでした!
ドレンパンの状態です。
少しずつ汚れの固着が進んできていました。
これはフィルターの状態です。
天井裏の本機吸込み部にフィルターユニットがあり、そこから取り出します。
洗浄はバキュームをしながらが基本となります。
スペースが狭いので焦らず、手元と汚れと、本機ケーシング周りに
注意を配りながら洗浄をすすめます。
洗浄&水分除去後です。 生き返りました!
これが限界でした! ブラシが入らず水圧の力のみです。
ポンプ内の汚れもこれが限界でした。
熱交換器。 隙間汚れも復活です。
これで一通り洗浄は終わりました。
ここで動作確認のため水を約3リットル張ります。(機種により異なります)
組み上げは、特にポンプ周りを慎重に取り付けます。
またホースの接続もインシュロックで固定します。
次に蓋をしっかり固定して終了です。
試運転を約30分かけます。
その間に、天井面の吸込み口、吹き出し口を拭き上げます。
ポンプの動作確認は
①本機とドレン主管を結ぶホースが透明な場合はここで
放出状況を確認できます。
②そうでない場合は、音とエラー表示の有無で確認します。
このビルトインタイプは
通常の天井についている天カセタイプよりも、メンテナンスされていない場合が多いです。
設置後5年以上なにもしていない場合は一度専門業者に見てもらったほうが良いでしょう。
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