今日は某施設様の修理のまた修理のお話です。
簡単にご説明しますと私の失敗談です。
先ずは お客様には大変ご迷惑をお掛けした事を深くお詫び申し上げます。
室内機のファンが異音がし始めて、その診断から始まりました。
試運転でファンが唸るような音でした。
外装キャビネットを外し、ファンを見たところ特に問題は無いようです。
次にファンを外してモーター部を確認したところ・・
防振ゴムがかなり腐食していてかなり通常より柔らかくなっていました。
何度か手を尽くし、最終的に下ったファンレベルを上げるため
増し締めを選んでしまいました。失敗でした!
案の定・・固定ボルトの先端が折れてしまいました。
情けないです。本当に申し訳ございません!
このタイプは固定ボルトの取り換えは不可で、ケーシング一体型でした。
部品取り寄せで4日間もかかってしまいました。
到着したその日に取り換え作業です。もちろんです。
21:00 ポンプダウン開始。冷媒を室外機側に封じ込めます。
21:45 室内機を切り離し下におろす。
コネクターを外し、ファンカバー、ドレンパンの順で外します。
熱交換器の固定ステー、基板BOXを外し熱交換器を取り外します。
ドレンパイプ、発泡スチロールケースを外します。
新しいケーシングに発泡ケースを移します。
熱交換器、基板BOXを取付けます。
ドレンホースを通します。
ファンモーター&ファンを取付けます。
ドレンパン、ファンカバー、コネクターをセットします。
室内機本体を4本の天吊りボルトに固定します。
同じケーシングでも歪み等でレベルが変わるのでしっかり調整します。
冷媒配管をつなぎ、断熱保護材をまきます。
外装キャビネットを取り付け、最後のコネクターを接続。
4点を固定してフィルターを付けて終了です。
ここから約1時間かけて真空引きをおこない、ガスを通します。
試運転です。
約20分経過後、やっと吹き出し温度が25℃を示す。
約30分経過あたりで、44℃まで上がりました。
ファンから出ていた異音も消えました! 良かったです!
これが異音の正体です。
モーターの固定ボルトの増し締めは絶対にダメです!
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